カンボジアの不動産投資でローンは使えるのか?

カンボジアコラム

東南アジアには、人口増加や経済成長の著しい国が多くあります。中でも、投資用不動産物件価格の安さや流通通貨などの点で、カンボジア不動産投資にはメリットが多いものです。国内の不動産投資ではローンを利用して投資効率を上げるのが定石であり、カンボジア不動産投資のローン利用可否が気になる人もいるのではないでしょうか。この記事では、カンボジア不動産投資でローンを利用できる金融機関などについて解説します。

カンボジア現地の金融機関でローンは使えるのか?

カンボジア現地の金融機関では、ローンの利用可否に加えて金利の確認も重要です。

カンボジア国内の金融機関で利用できる住宅ローンはない

2021年時点で、カンボジア現地の金融機関で、外国人が利用できる住宅ローンはありません。以前は、カナディア銀行が外国人にも住宅ローンの融資をしていましたが、現在は利用できなくなっています。

仮にローンを利用できたとしても、経済成長真っ只中のカンボジアにおける住宅ローン金利は非常に高いものです。実際、カナディア銀行の住宅ローン金利は10%前後と非常に高金利でした。

金利10%のローンを利用するとなると、表面利回りが少なくとも10%を超える物件でないと、キャッシュフローが残りません。フルローンを利用する前提ではないとしても、高利回りの物件でなければ、利益を金利に持っていかれてしまいます。
カンボジアも含む新興国と呼ばれる国々では、政策金利が高いため、ローン金利も高くなっています。現地金融機関のローンを利用できる場合でも、キャッシュフローが残るかしっかり確認することが重要です。

日本国内の金融機関でローンを利用する方法

カンボジア不動産投資では、現地の金融機関でローンを利用できないため、融資を活用した投資を検討している場合は、日本国内の金融機関から融資元を探すことになります。

不動産担保ローンの利用が現実的

記事執筆時点における日本国内の金融機関で、カンボジア不動産担保ローンを展開しているところはありません。ローンを利用するのであれば、日本国内の不動産や株式などの金融資産を担保に借り入れするのが現実的です。日本国内であれば、一例として以下の金融機関が不動産担保ローンを展開しています。

  • 楽天銀行
  • 東京スター銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • オリックス銀行

各行の金利等借入条件は以下の通りです。

楽天銀行 東京スター銀行 住信SBIネット銀行 オリックス銀行
最低金利 0.63% 0.85% 2.95% 3.30%
最高金利 9.39% 8.35% 8.90% 3.65%
最低融資額 100万円以上 100万円以上 300万円以上 1,000万円以上
最高融資額 1億円未満 1億円以内 1億円以下 2億円以下
返済期間 最長25年 1年〜20年 最長25年 1年〜35年

※いずれも2021年3月時点の情報

各金融機関とも融資額は担保不動産の評価額に基づくため、必ずしもフルローンを利用できるとは限りません。自己資金の拠出もありえるため、ローンを申し込むとしても、あらかじめ現金を用意しておきましょう。

オリックス銀行の不動産担保ローンを一例としてあげると、首都圏・近畿圏・名古屋市内・福岡市内など、ニーズの高い不動産しか担保に入れられません。不動産担保ローンと言えど、日本国内の不動産であればどんな不動産でも担保にできるわけではないので、申し込み条件の確認が重要です。

為替の動向に注意が必要

カンボジアは現地通貨のリエル以外にUSD(米ドル)が流通しています。そのため、カンボジア不動産投資においてもUSDで決済可能です。

日本国内の金融機関で不動産担保ローンを利用する場合、日本円でローンが実行されます。しかし、売主の指定口座に送金する時は現地の通貨に両替されるため、為替の変動に注意が必要です。

売主と決済日の調整が可能な場合、為替を見ながら決済日を決めるのも有効です。

安価なカンボジア不動産は現金購入がおすすめ

カンボジア不動産投資でローンを活用する方法について解説しましたが、カンボジア不動産は、国内不動産や先進国と比較してまだ低価格です。首都プノンペンの一等地に建つコンドミニアムでも、1,000万円程度から購入でき、物件によっては500万円程度で購入できる物件もあります。

物件自体の価格が高騰しやすい新興国においては、安価な内に現金で購入し、ある程度の利回りを確保しながら、価格が高騰した際に転売する、あるいは老後に移住を考えていると言う方も多く見受けられます。あなたの資産状況に合わせて判断をするのが重要です。

判断をするための材料はプロに聞くのが一番! どんな些細な疑問でも専門のコンサルタントが丁寧にご説明させていただきますので、下記よりLINEやメールでお気軽にお問い合わせください。

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