海外不動産投資を検討している場合、調査していて「海外不動産投資ファンド」ということばを目にしたことはありませんか? 今回はこの海外不動産投資ファンドがどのようなものなのかを解説します。
海外不動産投資ファンドとはどのようなものか?
「ファンド」は、投資家から資金を集めて投資のプロが運用し、得られた利益を出資割合に応じて投資家に分配する仕組みをいいます。商品には株式、債券、太陽光発電施設、船舶、航空機などもあり、今回の場合は海外不動産を商品にしたものになります。
海外不動産投資ファンド活用のメリット
海外不動産投資ファンドを活用する際のメリットとしては
- 個人で海外不動産を購入する場合よりも少ない資金で投資できる
- プロの投資家が優れた海外不動産物件をいくつか購入するのでリスク分散できる
- 管理会社へ委託する際の物件の管理費用が必要ない
- 不動産売買とは異なるため、利益に対して2割の所得税で済む
- 保有期間が5年以内の海外不動産に譲渡益が生じた場合、短期譲渡所得として39%の課税となる
などが挙げられます。
海外不動産投資ファンドのデメリット
海外不動産投資ファンド活用のデメリットとしては
- 資産が保証されない
- 課税を繰り延べできない
- 名義を共同にできない
などが挙げられます。
海外不動産投資ファンド以外で海外不動産投資を行う方法は?
「海外不動産投資ファンド」以外で海外不動産投資を行う方法として、海外不動産物件の共同購入と海外REIT型投資信託についても簡単にご紹介します。
海外不動産投資で物件を購入する際は共同名義にし、複数物件を共同購入することで、リスクを低減させる場合があります。仕組み自体は不動産REITと同じですが、金融商品のように償還するまで自由に売買することができません。
最後に海外REIT型投資信託のご紹介です。海外REIT型投資信託は海外不動産投資信託とも言われており、証券化という方法によって不動産投資を有価証券へ変更したものになります。資金を使って住宅やオフィスビルなどの海外不動産を購入して、投資家に賃料収入などを分配する投資信託の一種になります。
東南アジア諸国などの場合は、物件の完成前となるプレビルドの状態で販売され、完成までに2年~3年かかる場合がほとんどです。
そのため、
- 購入した時の価格が完成した時の相場価格を上回る
- 物件が過剰に供給され借り主がいないので、賃料収入が確保できない
- 賃料収入が確保できなければローン返済が厳しくなる
などのリスクがあります。