現地で不動産投資を行う人や、カンボジアに縁がある人は、現地での銀行口座開設をお勧めします。日本ではマイナス金利政策が施行され、銀行口座に預金をしていてもほとんど金利はつきません。金利がつくどころか、ATMの利用や送金の際にかかる手数料を支払うことの方が多いのが現状です。
一方、カンボジア現地の銀行口座は、普通預金で年率約6%以上の金利がつきます。さらにカンボジアの銀行では現地通貨のリエル(R)だけではなく、米ドル(USD)での預金が可能なのも大きな魅力です。
今回はそんなカンボジア現地で銀行口座を開設するために必要な手順をご紹介します。
カンボジア現地銀行口座の作り方
カンボジア国内の銀行口座開設に必要な書類は、銀行によって異なります。パスポートさえあれば口座開設できる銀行もあれば、カンボジアでの滞在証明や現地住所が必要な銀行もあります。またデビット機能やクレジット機能のついたカードの発行可否やネットバンキングの利用可否も銀行によって異なります。
基本的に必要なのは
- パスポート
- アカウント登録用のメールアドレス
- 預金(銀行によって初回入金最低額は異なります)
- 発行手数料
です。
銀行口座の開設方法は日本の銀行と変わらず、開設の申込み書に記入して必要な書類を銀行窓口に持っていくだけです。
カンボジアに住んでいない場合
カンボジアの場合、現地に住んでいなくても銀行口座が作れます。比較的簡単に作れると言われているのが、プノンペン商業銀行、カナディア銀行、アシレダ銀行で、それぞれの簡単な特徴は以下の通りです。
プノンペン商業銀行
ジャパンデスクがあるため、全て日本語での対応が可能
カナディア銀行
滞在証明不要。クレジット機能がついたカードを発行できますが、ネットバンキングの利用はできません。
アシレダ銀行
VISA付きのクレジットカード作成が可能ですが、発行まで1ヶ月ほどかかり、ネットバンキングが利用できません。
カンボジア現地で銀行口座を開設する際に留意しておきたいのは「保証制度」がないということです。日本の銀行は破綻した時に1,000万円までの元本とその利息までは保証されるという預金保険制度がありますが、カンボジアにはこの制度が存在しないため、銀行が破綻した時に預金は返ってきません。とはいえ、カンボジアのGDP成長率が7%程度あることを考えると、慎重になりすぎる必要はなさそうです。
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